お気に入りの賃貸物件を見つけた時には、
契約の手続きが始まる前に入居審査が行われます。
審査に通らなければ、せっかく気にいったお部屋でも
入居する事ができないので、審査については
どのような点について審査されるのか知っておきましょう。
入居審査で審査されるポイントや、落ちないための
知識をつけて入居審査を通る方法が分かります。
この記事では入居審査で落ちる人と落ちない人の違いを知って、
審査に通過するための情報を知る事ができます。
賃貸契約の入居審査とは?
入居審査とは、物件の大家さんからみて、
入居希望の人にお部屋を貸してもいいのかを様々な点から
チェックを行う審査の事を意味します。
この審査で見られる事で特に大きなポイントは
「毎月の収入が安定していて、家賃を払うことができるのか」
「常識の範囲でのお部屋の利用をしてくれる人なのか」
「連帯保証人はつけてくれるのか」
このような点を細かく見て審査を行っていき、
この内容であれば、安心してお部屋を貸す事ができると判断される事で
入居審査に通過することができるのです。
賃貸契約の入居審査で必要な情報と書類について
入居審査を行うためには、不動産屋さんから用意された
申込書に必要事項を記入します。
ここで記入をする内容が入居審査で必要な情報に
なるので、どのような内容が必要なのか、審査で必要になる書類を
知っておく事でスムーズに審査を進める準備をしておきましょう。
入居申込書には入居する方や連帯保証人になる人の
個人情報や職業、勤続年数と年収などを記入します。
ここで記入する年収は正確である必要はなく、大体の年収で問題ない事が多いです。
就職や転職したばかりの場合は毎月の固定収入の目安に12カ月を掛けたもの、
前年の源泉徴収票があって、同じ職務内容で給与条件に変更なければ源泉徴収票に
記載の額面金額を記入しておくといいでしょう。
「連帯保証人情報について」
借りたいお部屋によっては、保証人をつけなくていい物件もありますが、
保証人を必ずつける必要がある場合には、入居者と同じ情報が必要です。
契約をする人と連帯して家賃の支払いやお部屋の使用に関しての
責任を負うために連帯保証人の情報も審査の対象になります。
連帯保証人になる方は基本的には親族であれば審査には
通りやすいのですが、友人、知人では通りにくくなる場合があります。
また、審査を行う上で、連帯保証人になる方へ、
お電話での確認を行う場合がある為、スムーズな審査の為に
電話がかかってくる可能性は保証人様に伝えておきましょう。
入居審査の時には申込情報がすべて記入されている事、
審査に必要な書類が提出されている事で審査を開始する事ができます。
一般的に入居審査の段階で提出が必要になるのは以下の書類です。
身分証明書
運転免許証、健康保険証、パスポート等
収入証明書
源泉徴収票または給与明細3カ月分等、確定申告書の控え等
基本的には申込情報と上記の情報で審査を開始する事が
できる場合が多いです。
以下のものは該当する人は必要になる可能性が高い書類です。
「未成年の申込者」
親権者同意書
「新卒・転職の採用されたばかりの方」
内定通知書または雇用条件通知書
「外国籍の方」
在留カードのコピー等
「無職の方」
預貯金通帳のコピー等 生活保護の方であれば
生活保護受給証明書が必要になるケースが多いです。
審査の段階では上記のような書類の提出が必要になる事が一般的ですが、
3カ月以内に発行された住民票、入居者の顔写真、火災保険加入の控えが
入居審査後の契約までに必要になる事が多い書類です。
審査に必要な書類、審査後の契約日までに
必要な書類は物件の大家さんや不動産屋さんによって異なりますので
柔軟に対応するようにしましょう。
賃貸契約の審査で落ちる人と落ちない人の違い
賃貸契約の審査で落ちるか落ちないかについては、
家賃をきちんと支払う事ができる支払い能力と
入居希望者の信頼性の有無で変わってきます。
このような内容を審査する事で、安定して家賃を支払って、
物件を常識的に丁寧に使用することができるかを審査します。
入居審査で主に見られるのは以下の内容です。
1、「収入状況についての審査」
2、「入居者の勤務状況による審査」
3、「入居者の人柄やマナーの審査」
4、「信用情報による審査」
5、「居住歴でのトラブルの有無の審査」
6、「連帯保証人の有無や条件」
「収入状況についての審査」
家賃に対して、収入とのバランスによって
支払い能力が見られます。
適正な家賃の目安は昔から「給料の3割程度」が望ましいという話や、
「手取り年収の25%」程度が目安という意見もあります。
近年、社会保険料の増加や物価も上がっている事から
20~25%が望ましいという声もありますが、気にいったお部屋に
住む方が毎日が楽しくなるので、これは人により判断が分かれるところです。
こちらの収入と家賃はあくまで目安として大家さんが審査で
見るポイントになります。
少し目安となる割合を超えているぐらいであれば
家賃保証の保証会社へ入居者が入ってくれて、保証人もいれば
審査を通る可能性はあります。
また、2人、3人で入居されるファミリータイプの
お部屋であれば夫婦合算や世帯の年収でも審査に影響します。
「入居者の勤務状況による審査」
賃貸の入居審査では、収入の金額だけではなく、
継続して安定した収入があるのかも見られています。
自営業の方は確定申告書の控えを提出する必要がある場合が多くあり、
大家さんは毎月安定した家賃の支払い能力を個人ごとの収入と職業など
含めて審査を行います。
毎月の家賃と収入の目安という考えから大きく金額がずれていない
場合には正社員で勤続年数が1年以上ある方などは審査が通りやすい傾向にあります。
正社員、公務員の方は審査に通りやすく、フリーランス、水商売、無職などの場合には
継続した収入の安定性を客観的にみられる点で審査に不利にはなってしまいます。
アルバイト、パート、派遣社員等のいわいる非正規雇用についても
正社員、公務員と比較すると審査には不利になる傾向があります。
一方で勤続年数が長い場合や収入が高い場合は、
雇用形態による不利を減らす事ができます。
「入居者の人柄やマナーの審査」
入居希望者は直接大家さんに申込みをする事もありますが、
多くの場合には不動産屋さんや管理会社と契約前にやり取り行うことが多いです。
内覧や申し込み時の行動については、
大家さんも不動産屋さんも見ていますので、
人柄が悪い方や常識的なマナーもない場合には誰もお部屋を貸したく
ない事を理解しておきましょう。
近隣トラブルを起こしそうな入居者に
お部屋を貸して、トラブルが起きてしまうと
不動産屋さんも大家さんもクレーム対応に追われたり
新たにお部屋が借りられにくくなるので敬遠されます。
「信用情報による審査」
過去に家賃保証会社に加入している状態で家賃滞納をしたこと、
クレジットカードの滞納をしたことがあるかは大きく審査に影響します。
家賃保証会社に加入していて、滞納したままだった方や、
クレジットカード滞納をして長期間払えていなかった方の場合は
信用情報が悪くなっている事があります。
その場合、同系列の保証会社やクレジットカード会社が運営している保証会社の
審査に影響する事で、大家さんの審査にも通らない事があります。
一般的なクレジットカードやローンの支払い履歴も
見られる為、長期間の延滞や債務整理、自己破産履歴が信用情報を
保管している機関に情報が残っている場合には、審査に通らない事があります。
「居住歴でのトラブルの有無の審査」
過去に借りていた賃貸契約での履歴、
トラブルがなかったのかなども審査に影響します。
退去時のトラブル、引っ越しのトラブルなど不動産会社や
保証会社の履歴で調査できる点は見られてしまいます。
「連帯保証人の有無や条件」
賃貸契約では連帯保証人をつけることが必要になる事が多く、
家賃保証会社への申し込みが必須になる場合もあります。
連帯保証人は入居者が家賃を払えないときに
保証をすることになる為、入居者と同じように
支払い能力があるのか審査されることになります。
安定した収入があるのかも含めて
一般的に親族が保証人になる事が多い事から年齢なども
収入の安定性という点で審査に影響します。
連帯保証人については、特に都心部では保証会社に
加入してくれたら不要という大家さん不動産会社が
増加しているため、連帯保証人がいなくても昔に比べると借りやすくなっています。
「入居審査にかかる期間の目安」
即日から1週間ほどが目安になりますが、
お盆休み、GW、年末年始などの場合には、
審査に時間がかかる事もあります。
まとめ
賃貸の入居審査はこの記事で解説をしたような点が
主に見られるポイントです。
審査は即日から1週間程度で終わる事が多いですが、
契約日までに準備をする書類もある事や引っ越しの準備、
現在住んでいるお部屋の解約通知や退去手続きが必要です。
審査に必要な情報はすぐに提出できるように、準備しておきましょう。
審査に通らなかった場合も、他の書類を提出する事や、
保証会社を変更することなど、不動産会社や大家さんの要望に
合わせることで再審査でとおる場合もあります。
上記のように再審査する事もできない状況であれば、
別の気に入った物件や妥協できる点と妥協できない点を
自分自身で明確にしてお部屋を決めていくといいでしょう。
コメント